矯正歯科を知る

補綴で治す?矯正で治す?すきっ歯治療法のメリット・デメリットを解説

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「すきっ歯が気になる」、「すきっ歯を気にして思い切り笑えない」と思っている人は、一度は治療することを考えるのではないでしょうか。

 

インターネットには色んな情報があふれていて、どんな治療が自分に向いているのか、誰に相談すればいいのか、悩ましく思う方もいるかもしれません。

 

この記事は、東京の銀座にある矯正歯科、東京加悦矯正歯科クリニックがお届けします。

すきっ歯の治療を考える方のヒントになったら幸いです。

 

すきっ歯とは何か、治療が可能なのか

すきっ歯とは~空隙歯列と正中離開~

いわゆる理想的な歯並びは、歯が綺麗に並び、咬み合わせのバランスもとれてしっかり機能している状態です。しかし、中には歯と歯の間にすき間ができてしまう方がいます。俗に「すきっ歯」と呼ばれる状態です。

空隙歯列と正中離開

すきっ歯とは、歯と歯の間にすき間がある歯並びをあらわす俗称です。

歯科医はこれを空隙歯列(くうげきしれつ)と呼びます。また、歯の真正面にすき間がある場合は、正中離開(せいちゅうりかい)と呼びます。

すきっ歯の写真

正中離開(せいちゅうりかい)の例

すき間があることで、食事中に食べ物がはさまる・つまる等の原因になるだけでなく、空気が漏れることで滑舌(かつぜつ)が悪くなる原因になることも。ここではすきっ歯を治療する方法について紹介します。

2種類のすきっ歯治療法

多くの場合、すきっ歯は治療可能です。治療する方法は大きく分けて、補綴(ほてつ)治療と歯科矯正の2種類に分けられ、単体もしくは組み合わせて治療することができます。

 

補綴治療とは人工物を使ってすき間を埋める治療で、矯正歯科とはご自身の歯を動かすことですき間を埋める治療で、それぞれにメリット・デメリットがあります。

 

この記事を読むことで、すきっ歯でお悩みの方はどんな治療の選択肢があるのかがわかります。

 

▽該当箇所にリンク

 

補綴によるすきっ歯の治療

補綴とは、ほてつと読み、歯の詰め物やかぶせ物など人工物のことです。むし歯の治療に使用するプラスチック、金属、セラミックなども補綴物の一種です。

 

すきっ歯を補綴で治療した症例

 

補綴ですきっ歯を治療するメリット~治療期間が短い~

補綴ですきっ歯を治療する最大のメリットは治療期間でしょう。

 

歯科医院によって異なりますが、数回の治療で完了します。矯正治療はどんなに短くても数か月かかるため、患者さんの負担が小さいです。

 

補綴ですきっ歯を治療するメリット~歯を大きくできる~

補綴治療ですきっ歯を治療する際は、補綴物で歯を大きくします。生まれつき小さい歯、矮小歯(わいしょうし)と診断された方は、補綴物で歯を大きくできることがメリットになります。

 

補綴ですきっ歯を治療するデメリット~耐久年数~

補綴物は人工物です。ラミネートべニア、ダイレクトボンディング、コンポジットレジン、などがあり、歯科医院によりますが、様々な歯科材料の種類があります。

 

比較的安価なプラスチック(CR)を選んだ場合、1年前後で変色が始まり、耐久年数は5年程度になります。セラミックを選んだ場合は、耐久年数が数十年程度になり変色も限定的ですが、治療時にはご自身の歯を比較的多めに削る必要があります。

 

すきっ歯のモデルに補綴物を入れた治療イメージ

すきっ歯のモデルに補綴物を入れた治療イメージ

補綴ですきっ歯を治療するデメリット~症例が限定的~

すき間を補綴物で補う場合、歯の大きさや歯並びのバランスによっては治療が不向きな場合があります。審美的に整った歯並びにするには、歯並びのすき間をなくすだけでなく、歯や歯列のバランスが整っていることが重要だからです。

 

お口の状態によっては、この後に紹介する補綴治療と矯正治療のふたつをかけ合わせる治療を行う場合もあります。

補綴治療を受けるには

すきっ歯の補綴治療は、一般歯科医院や審美歯科で受けられます。当院は矯正歯科のため補綴治療を行っていませんが、提携の歯科医院を紹介することが可能です。

 

 

なお、すきっ歯の治療は保険適応外ですので、自費診療となります。治療費用は医院により異なりますが、プラスチックだと数万円、セラミックだと2本の歯で数十万円前後が目安です。

 

 

ここまですきっ歯を補綴により治療する方法について紹介しましたが、すき間を人工物で埋めて治す治療について、ご理解いただけましたか?

 

次に、ご自身の歯のポジションをコントロールして歯並びを改善する矯正治療について紹介します。

 

矯正治療でのすきっ歯治療

矯正治療は、今あるご自身の歯の位置や角度を正しいポジションにすることで歯列を矯正します。すべての歯を治療する全顎(ぜんがく)矯正と気になる歯列を治療する部分矯正があります。

 

歯が傾いているすきっ歯

歯科矯正では前歯の角度も修正できるのが特徴です。

歯科矯正ですきっ歯を治療するメリット~自分の歯を活かした治療~

歯科矯正ですきっ歯を治療する最大の特徴は、自分の歯を活かせること。身体の中に人工物を入れると「耐久年数」を検討する必要がありますが、その点安心して治療を受けることができます。

歯科矯正ですきっ歯を治療するメリット~位置や角度も修正~

歯科矯正は歯の審美面と機能面の回復を治療の目的としています。すきっ歯に該当する歯のすき間だけでなく、歯の位置やバランス・角度などを正しいポジションにすることが可能です。

 

すべての歯を矯正する全顎矯正(ぜんがくきょうせい)では、お口全体の歯並びを整えたり、咬み合わせを整えることも可能です。

 

 

また、ワイヤーを使った矯正治療では、歯の位置だけでなく角度も変更することができ、また微細なコントロールが可能です。そのため、高いレベルの審美性を追求する方に向いています。

 

前突があるすきっ歯

すき間だけでなく、前突(でっ歯)を治療希望の患者さん(当院治療前写真)

部分矯正で前歯だけ治療する方法も

部分矯正は歯科矯正の一種で、「前歯だけ」「前歯と犬歯だけ」など一部の歯列を治療します。前歯は奥歯よりも動きやすいため、治療期間や治療費用が全体的な治療よりも少なくなります。なお、部分矯正でも、治療装置が目立たない裏側矯正やマウスピース矯正を選べば装置を目立たせずに治療を追えることが可能です。

 

歯科矯正ですきっ歯を治療するデメリット~治療期間~

ご自身の歯を動かす歯科矯正では、一定の治療期間が必要となります。

 

また治療期間は

(1)歯を動かす動的治療期間

(2)歯を定着させる保定期間

が必要です。すきっ歯は、通常、歯を動かす動的治療期間が終わった時点ですき間がなくなります。歯を動かす動的治療期間の目安は部分矯正なら3~12か月、全顎矯正なら1~2年が目安です。

 

歯科矯正ですきっ歯を治療するデメリット~小さな歯の治療は不向き~

補綴治療では人工物を使って治療するため、生まれつき小さな歯(矮小歯:わいしょうし)を大きくすることが可能です。しかし歯科矯正では補綴物を使用しないため、小さな歯を大きくする治療は不向きといえます。

 

どんなすきっ歯だと歯科矯正に向いているの?

歯並びや咬み合わせに何かしらの問題を抱えている場合は、歯科矯正が向いています。歯の位置的異常を修正し正しいポジションに修復することが可能です。

 

さいごに、患者さんのご希望によって、両方の治療を取り入れる例がありますので紹介します。

補綴と矯正の両方で治療するケース

 

すきっ歯の治療に多く用いられる、補綴治療と歯科矯正について紹介してきましたが、このふたつの治療は根本的に大きく異なります。

 

補綴治療・・・足りないものを補って、該当する歯の審美と機能を回復させること

 

歯科矯正・・・歯を正しいポジションに移動して、該当する歯列の審美と機能を回復させること

 

補綴と矯正の両方で治療するメリット

補綴と矯正の両方で治療するメリット~位置的異常を治し、小さな歯を大きく~

生まれつき小さな歯(矮小歯:わいしょうし)がある方の場合、矯正歯科だけでは小さな歯を大きくすることができません。また、補綴治療だけでは歯列を整えたり咬み合わせを調整したりすることができません。

 

そこで、最初に矯正歯科でお口全体の歯並びを治療します。その際、矮小歯のあるべき位置を定め、場所を確保します。矯正治療の歯を動かす治療が終わったのち、補綴治療で矮小歯を大きくします。こうすることで、お口全体の歯列や咬み合わせも矮小歯も治療することが可能です。

 

矮小歯があるすきっ歯

上の歯の中央から向かって右側2番目にあるのが矮小歯(わいしょうし)

補綴と矯正の両方で治療するデメリット

ふたつの治療を行うため、治療期間や費用は大きくかかりますが、それだけ理想的な治療が行えると言えます。

 

 

以上、補綴治療・矯正治療・その両方で治療する場合についてみてきました。それぞれのメリット・デメリットをまとめるとこのようになります。

補綴治療
メリット 治療期間が短い
歯を大きくできる
デメリット 耐久年数
症例が限定的
矯正治療
メリット 自分の歯を活かした治療
位置や角度も修正
デメリット 治療期間
小さな歯の治療は不向き
補綴治療と矯正治療
メリット 位置的異常を治し
小さな歯を大きく
デメリット 費用と期間

 

 

すきっ歯を肯定的に捉える海外事情

ここまですきっ歯を治療する方法について紹介してまいりましたが、すきっ歯を治療する必要性についてはご自身での検討を重ねていただくとよいかと思います。

日本ではすきっ歯が原因で思い切り口を開けて笑えないという方もいる一方で、海外ではすきっ歯が肯定的に捉えられています。

元々フランスではすき間から幸運が舞い込んでくると言われていましたが、アメリカでは「セクシー」と評され、芸能人やモデルをはじめとしたセレブリティな人々の中ですきっ歯がもてはやされています。

 

ご自身のすきっ歯を治療するかどうかは、ご自身で決めることがよいかと思います。

 

すきっ歯が及ぼしている影響は何か

すきっ歯を治療するにしても治療しないにしても、ご自身のすきっ歯がどのように影響しているかを知ることは重要です。

 

  1. 食べ物がつまりやすい
  2. すき間のむし歯や歯周病のリスク
  3. 発音や滑舌への影響
  4. 舌癖によるすき間拡大
  5. 周囲の歯列への影響

 

治療をするかどうか悩んでいる方は、歯科医師に相談してみるとよいでしょう。まずは日頃のかかりつけ医やクリーニングを受けている歯科医院で聞いてみるとよいでしょう。また、(3)~(5)については矯正歯科に聞いてみると、より深い診断が可能になります。

 

当院初診のご案内

当院では、初診カウンセリングに力を入れており、患者さんの細やかな希望や相談もお話しいただいています。矯正治療は医療ですので、患者さんの100%ご希望に沿えない場合がありますが、患者さんのお気持ちを大事にしています。(初診カウンセリングは3,300円・税込)

 

矯正治療をするかどうか悩んでいる方にも、ご安心してご来院いただけます。

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