矯正治療の再治療・他院修正

「今受けている矯正治療は、本当にこのまま進めて大丈夫かな?」

「過去に受けた矯正治療、もう少しきれいにできないかな」

矯正治療を始めたにもかかわらず、そうした想いを持っている方も少なくありません。

ここ数年、他院で矯正治療をした方が再矯正するケースが急増しています。
当院に寄せられたご相談の中から、代表的な症例を紹介します。

※他院修正とは、ある歯科医院で受けた結果に不満があり、別の歯科医院で再治療を受けることをいいます。

再矯正の症例

再矯正の症例 1 他院で矯正したが、途中から歯が動くなってしまった

他院で24ヶ月間マウスピース矯正した結果、一部の歯列は整ったものの、途中から歯が動かなくなったケースです。

当院では前歯だけ8ヶ月間ワイヤー矯正をした結果、歯並びが整いました。

再矯正症例① 正面から見た矯正前後の歯並び写真

矯正期間

8ヶ月間

治療箇所

上下の前歯

矯正装置

コンビネーション矯正(上が裏側矯正、下が表側矯正)

矯正にかかった費用

初診3,300円、精密検査22,000円、装置715,000円、処置料7,700円×8回

▼正面と正面下方からみた矯正前後写真です。

再矯正症例① 正面・正面下方から見た矯正前後写真 クロスバイト改善

全体的に歯並びが整っているものの、左上2番の前歯が下の歯とクロスしていました。再矯正により、クロスバイトを改善しました。

▼咬合面の矯正前後写真です。上下ともに歯の位置・先端ともにバランスが取れました。

再矯正症例① 咬合面から見た矯正前後写真 歯列と切端ラインの改善

矯正治療後ではありますが、切端のラインが整っておらず、改善の余地がありました。当院で再矯正することで、バランスが整ったのがわかります。

▼側方から見た矯正前後写真です。左側2番の舌側転位が治ったのがわかります。

再矯正症例① 左側方から見た矯正前後写真 舌側転位の改善

再矯正の症例 2 他院で矯正したが、咬み合わせが悪化したまま治療終了を告げられた

他院で全顎の表側矯正を行ったものの、歯が動くにつれて噛みづらくなり、担当医に訴えるもそのまま治療が継続され、治療終了を告げられた患者様です。
当院で全顎矯正した結果、咬み合わせが改善しました。

再矯正症例② 正面から見た全顎矯正前後の歯並び写真

矯正期間

12ヶ月間

治療箇所

すべての歯

矯正装置

表側矯正

矯正にかかった費用

初診3,300円、精密検査44,000円、処置料55,000円×12回

※装置がついた状態での転院して装置が利用できる場合は、装置料をいただいていません。その分、処置料を通常の設定よりも高い料金で行わせていただいております。

▼正面と正面下方から見た矯正前後写真です。

再矯正症例② 正面・正面下方から見た矯正前後写真(装置を再利用)

治療前についている矯正装置は、他院で装着した矯正装置です。今回の再矯正には装置を再利用しました。

▼側方から見た矯正前後写真です。

再矯正症例② 側方から見た矯正前後写真 前歯と奥歯の咬合改善

前歯・奥歯、ともに上下がしっかり噛み合ったのがわかります。

▼咬合面の矯正前後写真です。

再矯正症例② 咬合面から見た矯正前後写真 歯列のバランス改善

再矯正の症例 3 他院で矯正したが、仕上がりに満足できなかった

他院でマウスピース矯正を18ヶ月間した結果、下の歯は思い通りに動かず、満足できなかったと来院されました。

マウスピース矯正は歯のねじれを治すのが不得手という特徴があります。

当院では下の前歯を6ヶ月間ワイヤー矯正することで、歯並びを整えました。

再矯正症例③ 正面から見た矯正前後の写真(下の前歯の改善)

矯正期間

6ヶ月間

治療箇所

下の前歯のみ

矯正装置

裏側矯正

矯正にかかった費用

初診3,300円、精密検査22,000円、装置440,000円、処置料6,600円×6回

▼正面・正面下方からみた矯正前後の写真です。。

再矯正症例③ 正面・正面下方から見た矯正前後写真 下顎前歯の角度改善

左下1番、右下1番の前歯の角度がとれ、しっかりとバランスがとれました。

▼咬合面の矯正前後写真です。

再矯正症例③ 咬合面から見た矯正前後写真 下顎の歯列改善

下の前歯の先端がしっかり改善されました。

▼側方から見た矯正前後写真です。

再矯正症例③ 側方から見た矯正前後写真 下顎前歯の配列改善

再矯正の症例 4 他院で矯正したが、5年経ったら歯並びが戻ってしまった

矯正治療で歯を動かした後は、後戻りしないための保定治療が重要です。

この方も以前の矯正歯科でマウスピースを使うよう指示されていたのですが、ご本人が使わなくなってしまい、歯並びが戻ってしまいました。

当院では原則、保定治療にワイヤータイプの装置を使います。歯の裏側に装着する目立たないタイプです。取外しの手間がかからず、後戻りのリスクもおさえられます。

再矯正症例④ 正面から見た矯正前後の写真(後戻りの改善)

矯正期間

8ヶ月間

治療箇所

上下の前歯のみ

矯正装置

表側矯正

矯正にかかった費用

初診3,300円、精密検査22,000円、装置550,000円、処置料5,500円×8回

▼正面・正面下方からみた矯正前後写真です。

再矯正症例④ 正面・正面下方から見た矯正前後写真 微妙なずれの改善

正面写真は整っているようにみえますが、少し角度を変えてみると歯並びが微妙にずれてしまっているのがわかります。

▼咬合面の矯正前後写真です。

再矯正症例④ 咬合面から見た矯正前後写真 切端ラインの改善

歯の切端ラインが整ったのがわかります。

▼側方から見た矯正前後写真です。

再矯正症例④ 側方から見た矯正前後写真 咬合の安定化

ここまで他院で矯正した患者様が再矯正したケースを紹介しました。

これらの患者様が当院にご来院いただいたタイミングも、矯正中に歯が動かない期間が続いたとき、矯正終了を告げられたとき、矯正が終わってしばらくたったときなどさまざまです。

矯正治療に不安を覚えた方に向けてセカンドオピニオンも受けています。
LINEビデオ通話を使用した歯科医師によるオンラインカウンセリング(無料)、または、初診(3,300円)でご相談ください。(いずれも完全予約制)

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ここからは、矯正治療を終えた、あるいは進めている中で、何らかの疑問を感じている方に向けて、情報を提供します。

当院で矯正実績10,000件を超えている三橋院長より、解説させていただきます。

矯正治療が順調に進んでいるか不安に思ったら

まず現状が治療計画通り順調に進んでいるのかを知りましょう。

本来なら治療計画を立ててその通りに進んでほしいものですが、計画通りに進まないケースがあります。
もちろん計画と多少変わっても、軌道修正して予定通りの結果が得られれば問題はないでしょう。
しかし、軌道修正できなかった場合、当初予定していた治療結果が得られない場合があり、これは注意が必要です。

矯正治療進行状況のチェックリスト

信頼できる歯科医師に相談することが一番ではありますが、その前段階として、患者様ができるチェックリストを紹介します。

矯正治療進行状況チェックリスト

  • 矯正開始後しばらくは歯が動いたものの、その後、2ヶ月以上歯並びに変化がなく、担当医からの説明も要領を得ない。
  • 矯正終了予定が2回以上延長され、科学的根拠に基づく説明がない。
  • 悪化した咬み合わせが改善されず、食事に支障が出て、痛みがでてきた。
  • 「リファインメント」や「追加アライナー」を、すでに複数回繰り返している。(マウスピース矯正の場合)

ひとつでも当てはまる場合は、現状維持では解決できない可能性が高いといえるでしょう。
担当医に質問をしてみたり、それが難しければセカンドオピニオンを受診してみましょう。

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どうして期待通りに矯正治療が進まないことがあるの?

当院に寄せられたセカンドオピニオンのほとんどが次に該当します。

  • 治療シミュレーションに無理があった
  • 治療計画を立てた時には想定できないことが起きた
  • 患者様と歯科医師の間で意思疎通がとれていなかった
  • そもそもマウスピース矯正の適応が難しいケースだった
  • ご本人がマウスピースの装着時間を十分に管理できなかった

次に、特にご相談が多いマウスピース矯正について紹介します。

マウスピース矯正の他院修正が急増しています

東京加悦矯正歯科クリニック銀座医院には、他院で行われたマウスピース矯正に関するご相談が多く寄せられています。

その半数以上は
「歯のズレが改善しなかった」
「歯列から飛び出た歯が歯列に収まらなかった」
「歯の角度が改善されなかった」
など、いずれも期待通りに歯がコントロールできなかったというものです。

これらの状況が起きる背景として、マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比べて、歯のコントロールに限界があります。

マウスピース矯正とワイヤー矯正の比較図

マウスピース矯正のほうがお手軽?

マウスピース矯正は歯科医院によっては、1枚からお試しでできるキャンペーンをしているところもあり、お手軽に始められるイメージがあります。

マウスピース矯正は治療適用が限定的なのはなぜ?

お手軽さがうたわれるマウスピース矯正ですが、マウスピース矯正だけで治療が完結できる症例はごく一部です。
歯科医院の中にはワイヤー矯正を補足的に使用する歯科医院もあります。

もちろん患者様がどこまで治療成果を求めるかにもよりますし、マウスピース矯正技術の進歩も目覚ましいものがありますので、一概に悪いわけではありません。

マウスピース矯正はコントロール性が劣ってしまうの?

マウスピース矯正は装置を取り外しできる反面、装置から歯に力をかける方向に限界があります。そのため、歯の根がしっかりはっている奥歯の移動、歯のねじれ、歯の高さの調整などの動きに困難が伴います。

以上のことから、マウスピース矯正は一部の人にとってはお手軽で仕上がりも美しい治療になる一方で、治療適用外で始めてしまうと十分な治療結果が得られないこともあります。

「マウスピース矯正」がお勧めの方
  • お手軽に矯正したい人
  • 仕上がりを細部までこだわらない人
「ワイヤー矯正」がお勧めの方
  • 矯正治療期間をなるべく短くしたい人
  • 仕上がりを細部までこだわりたい人

本来であれば、担当医が治療適用を見極め、患者様が求める治療の成果に合わせた治療計画を立てるべきではあります。また、実際にそれが機能している歯科医院もあります。

しかし、残念ながら、それが機能していないマウスピース矯正の提供元が多いのも事実で、そのような歯科医院に行った患者様からの相談が特に2020年頃から増えています。

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セカンドオピニオン・治療修正に関するよくあるご質問

現在の矯正治療に疑問を感じながらも、「この先どうすればいいのか」「誰に相談すれば…」と、様々な不安から次の一歩を迷われている方もいることでしょう。
そのような方に向けて質疑応答形式でお答えします。

他院で治療中ですが、セカンドオピニオンを受けることは可能ですか?

はい、可能です。現在の治療状況を客観的に診察し、今後についてアドバイスが可能です。

他院で矯正を終えた後の修正は可能ですか?

はい、矯正治療による修正、形態修正などを行っています。

再矯正にはどのくらいの期間と費用がかかりますか?

歯並びの状態や必要な修正範囲によって大きく異なります。
部分的な修正であれば3〜12ヶ月程度、全体的な見直しが必要な場合は1〜2年程度が目安です。
初診カウンセリング後に費用と期間の概算を、精密検査後に費用と期間の詳細をご提示します。

現在の担当医とコミュニケーションを円滑に取れないのですが・・

現在疑問に思っていることを、箇条書きでもいいので、書面にして回答を得られるようにしてみてはいかがでしょうか。

マウスピース矯正が思うように進まない場合、ワイヤー矯正に変更する必要がありますか?

可能性としてはありえます。当院では装置が目立たない裏側矯正もご用意しています。

他院での治療における資料がない場合でも相談できますか?

はい、可能です。現在の口腔内の状況を詳しく見て、適切なアドバイスをいたします。

セカンドオピニオンもオンラインカウンセリングで可能ですか?

申し訳ありません、セカンドオピニオンの患者様を診察する場合は、対面のカウンセリングになりますので、ご来院ください。

セカンドオピニオンの相談料はどのくらいかかりますか?

初診費用 3,300円でご対応可能です。
お時間は40分~1時間ほどいただいています。LINEまたはお電話でご予約の上、ご来院ください。

ご予約・ご相談

初診予約やご相談は、お電話またはLINEで受け付けています。

03-6228-7107受付時間:10:00~18:30

日曜日は16時まで / 不定休あり

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